大会会長挨拶



日本病院薬剤師会関東ブロック第49回学術大会
大会会長 鈴木 正彦(山梨大学医学部附属病院薬剤部)




 日本病院薬剤師会関東ブロック学術大会は、関東甲信越地区1都9県の病院、診療所および保険薬局等に勤務する日本病院薬剤師会会員の皆様の倫理的及び学術的水準を高め、さらに医療薬学をはじめ薬剤業務の発展を目的とし、昭和46年に第1回を開催して以来、毎年、関東ブロックの都県病薬が持ち回りにて開催しております。

 このたび、日本病院薬剤師会関東ブロック第49回学術大会を山梨県病院薬剤師会が担当県として2019年8月24日(土)、25日(日)の両日に甲府市の甲府記念日ホテル、常磐ホテルおよび甲府市北部市民センターにて開催する運びとなりました。

 第49回学術大会におきましては、現在の薬剤師をとりまく状況をふまえ「AI時代の薬剤師業務を考える」をメインテーマとして開催いたします。

 近年、病院薬剤師業務は、病棟業務やチーム医療など「物から人」へと目覚ましい変容を遂げてきました。しかし、本年4月の「調剤補助員による処方せんに基づく薬剤の取り揃え」の認可、さらに年々著しい進化を遂げているAI技術およびロボット技術により薬剤師職能は未曾有の転換期を迎えていると思われます。

 本学術大会では、スポンサードシンポジウムを含めシンポジウム32、モーニングセミナー3、ランチョンセミナー13ならびに実技セミナー1を予定しております。本学術大会のテーマである「AI時代の薬剤師業務」の代表的なシンポジウムとして、調剤業務シンポジウムにおいてロボットと人工知能(AI)が変える調剤業務と薬剤師の役割、医薬品情報シンポジウムにて医薬品情報および服薬指導におけるAIの活用と薬剤師業務について討論します。その他には、癌関連シンポジウムでは、曝露対策、免疫関連副作用、バイオシミラー医薬品の使用促進ならびに近年注目されている癌ゲノム医療に関する薬剤師の関わりについて討論します。医療安全関連シンポジウムでは薬剤師GRMの役割、医薬品安全管理責任者の役割を、災害医療関係シンポジウムではDMATにおける薬剤師の役割および災害時の医薬品安定供給について討論します。病院薬局製剤シンポジウムでは、最近発生した製剤業務に関する医療過誤を教訓として病院薬局製剤はどのようにあるべきかを討論します。感染関連シンポジウムでは、感染制御チームならびに抗菌剤適正使用チームにおける役割を討論します。薬薬連携シンポジウムでは、AI時代の薬薬連携を、フォーミュラリー関係では地域連携におけるフォーミュラリーの作成について討論します。その他にも臨床ならびに教育に関するシンポジウムを多数企画しております。

 今後、病院規模に関わらず病院業務にロボット技術、AI技術がさらに導入されてきます。ロボット技術、AI技術はめざましい速度での進捗しており、薬剤師の業務にロボット技術、AI技術が導入された場合の薬剤師の対応について、今からでも検討しておくことが必要であり、薬剤師業務が患者および医療スタッフに信頼され、患者の変化にリアルタイムに対応した情報収集・提供など患者の近くでより医療に貢献できる業務内容に変革していくことが必要であると考えます。

 山梨県病院薬剤師会は非常に小さな県病薬ではありますが、会員一同全力を挙げて準備を進めております。

 学術面とともに、会員皆様の親交を深める上で、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。


                                 2019年6月吉日

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